ちょっとちょっと聞いてくださいよ!
夫が前々から欲しがっていたユニクロの防風ウォームイージーパンツ。
時期も時期だし、セールの日を待っていたら、なんと3,990円が半額の1,980円に!
もちろん、即購入です。
夫の赴任先である滋賀県は、雪の降り積もる極寒の地。
とてもとても寒いのです。
ところがですよ!
それから1週間もたたないうちに悲しいお知らせが。
「ラーメンの汁こぼした」
クリーニング店で受付をするわたしは、ラーメンの汁がいかに凶悪であるかを知っています。
わたしの数少ない経験(まだ勤めて半年)に基づく、染み抜きご依頼ランキング。
- 餃子のタレ
- ラーメンの汁
- 焼肉の油
ドライクリーニングは油性の汚れには強いと言われておりますが、これらの汚れは油性だけではなく、醤油などの水溶性の汚れや、唐辛子の色素などが含まれています。
そのため、無料での染み抜きでは落ちないことがほとんど。
完全に落とそうと思ったら、有料の特殊染み抜きが必要になります。
特殊染み抜きの料金は?
ズボンの場合で、お店によって異なりますが・・
通常のクリーニング料金300円~500円+特殊染み抜き500円~1,000円
※わたしの場合は従業員割引があるのでもう少しお安くなります
通常、特殊染み抜きのみでの依頼はできません。
洗い料金込みとなりますので、1,000円前後は覚悟してください。
1,980円のズボンに1,000円のクリーニング代?!
冗談じゃありません。
なにがなんでも自力で落としてやる!
洋服の染み抜きは時間が勝負
とりあえず、赴任先にいる夫へは、すぐに洗うよう指示を送りました。
シミというものは、時間が経てば経つほどに落ちにくくなります。
すぐに洗えば、大抵の汚れは落とせますからね。
ところがどっこい。
やはりラーメンの汁は凶悪でした。
「全然落ちなかった」
との連絡が・・。
幸い、その翌日がお休みだったので、自宅に持ち帰ることに。(休日は家で過ごしております)
こちらが持ち帰った防風ウォームイージーパンツ。
遠目に見てもくっきりはっきり。
こういったグレーって、特に目立ちやすい気がします。
向かって左側(右足の部分)下のほうです。
拡大したのがこちら。
白っぽく写っておりますが、実際にはパンツの色も染みの色ももっと濃い~です。
普通の油汚れには食器用洗剤
油汚れに強い洗剤と言えば、台所で使う食器用洗剤です。
実際に、ほとんどの油染みは、お湯+食器用洗剤で落とせます。
ただし、濃色に関しては、お湯を使うことによって色落ちする可能性があります。(特にデニム地)
また、ウールなどの天然繊維は縮みの原因となることも。
必ず、生地の材質を確認してからお試しください。
難しい場合は、プロの手に委ねることも一つの手段です。
このユニクロの防風ウォームイージーパンツはポリエステル64%、綿35%となっていました。
色落ちしやすそうな素材でもないので問題ないでしょう。
お湯でしっかり濡らしてから、ブラシでゴシゴシ洗います。
予洗いをすませたら、仕上げは洗濯機に任せます。
油汚れに強い、アルカリ性の粉末洗剤がおすすめ。
こちらが乾燥後の写真です。
なんということでしょう!
落ちませんでした・・・。
すこーし薄くなった程度です。
写真だとわかりにくいのですが、遠目に見てもかなりはっきり残っています。
しつこいにもほどがある!
頑固な油汚れにはクレンジングオイル
YシャツやTシャツなどの綿製品であれば煮洗いが可能でありますが、ポリエステルはそういうわけにもいきません。
そこで最後の手段、クレンジングオイルの出番です。
オイルなんて使ったら、余計に染みになるんじゃ!??
ご安心ください。
油は油でも、クレンジングオイルには、シミとなる成分は含まれておりません。
水で簡単に乳化します。
洗い流すことが可能なんです。
ブログをはじめる以前の話になりますが、真っ白のダウンコートに口紅をつけてしまったことがあって、その時に実証済みです。
ただし、色柄物には試したことがなかったので、少々不安でした。
でもまあ、1,980円のパンツですしね。
試してみるにはいい機会かもしれません。
今回使ったのはこちら。
キリン堂のオリジナルブランド、Kセレクトのクレンジングオイルです。
この量で300円台の超安物。
ダイソーでも200円で小さいのが売ってました。
普段クレンジングオイルを使わない、という方でも、染み抜き専用に一つ用意しておくといいかもしれません。
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クレンジングオイルを使った染み抜き方法
❶ シミの部分にワンプッシュ
必ず乾いた状態でお使いください
「お風呂で使える」と書いてあっても誤解されませんように。
クレンジングオイルは、水と交じり合うことで乳化します。
乳化した状態では、本来の洗浄効果を発揮できません。
❷ ブラシで優しくこすり洗いをします。
白っぽく乳化してきたら、油染みと馴染んだサイン。(肝心な部分なのに写真忘れました)
❸ お湯で洗い流した後、普通に洗濯機で洗います
❹ しっかりと乾かします
ビフォーアフター
じゃじゃじゃーん。


こちらは全体図。


スッキリと落ちました!
完璧です!
ここまできれいに落とせるとは思ってなかったので、自分でもびっくり。
1,980円のパンツに1,000円のクリーニング代を支払わずにすみました!
おしまいに
先日のことです。
高価なブランド物コートの特殊染み抜きをお願いしたいと、お客様からご依頼がありました。
まだ真新しいであろうそのコートの背中には、無残にも、焼肉の油染みが広範囲に渡り点々と・・。
(なぜに背中?!後ろ向いて食べてたの?!)
とは聞けませんでしたが、わたしの疑問を察してくれたのか、理由をお話くださいました。
よくある話です。
丸めて、座席の上に置いていたそう。
わたしもよくやる!!!
たぶんみなさんもやりがちじゃないですか?
油の飛び跳ねる焼肉店にいくときは、くれぐれもご注意ください。
といいますか、焼肉や中華料理店にいくときは、汚れてもいい服で!
高価な衣類ほど、繊維が細く、色が抜けやすい上に洗濯にも弱いんです。
特にウール、シルク、麻なんかの天然繊維は非常にやっかいです。
難しい素材の場合は、下手に触らず、お近くのクリーング店に相談されることをおすすめします。
綿製品の染み抜きには、煮洗いがおすすめ。
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