なんか作文みたいなタイトル。
今日はわたしの義母自慢。
自慢話なんてうざいだけ、人の不幸こそが密の味、という方はここでUターンを。
といっても、若干重たい話から入るのですが。
わたしたち夫婦には子供がおりません。
わたしの不妊が原因です。
自然妊娠はむずかしいでしょう、と言われたのは、お互い30歳を過ぎたころだと思います。
体外受精ならできるかも?
だけどもし、うん十万円、うん百万円お金をかけてできなかったら?
幸いにもうちは夫婦円満。
子供のいない未来もありなんじゃ。
二人で同じ結論を出すまでに、それほど時間はかかりませんでした。
問題だったのはうちの両親です。
なにしろ、普段から「孫まだかー?」の催促がありましたから。
打ち明けたときは、そりゃもう、あからさまにガッカリされましたよ。
気持ちはわかるんです。
わたしは三姉妹の次女として生まれ、上には年子の姉がおりましたが、その姉は20代のころに独身のまま亡くなっています。
下には妹がおりますが、わけあって40を過ぎた今でも独身です。
そりゃがっかりするのは当然のことでしょう。
しかしそれは、義母も同じなんです。
夫は弟と二人兄弟。
その弟が、これまたわけあり独身、今後も結婚できる見込みはなし。
つまり、子を持てる可能性があったのは、わたしたち夫婦だけ。
うちが子供を諦める、ということは、家系の血が途絶えてしまうということ。
孫の顔が一生拝めなくなってしまうのです。
当時、義母からは一度も孫の催促はありませんでしたが、黙っているのも心苦しくて、こちらから打ち明けました。
「ごめんなお義母さん。孫の顔みせてあげられんで」
そしたら義母は、顔色一つ変えることなく言ったんです。
「子供のおらん夫婦やてなんぼでもおるわ。あんたらの人生はあんたらのもんやろ。好きにしたらええねん」
今でも、その言葉を思い出しただけで、涙が浮かんできます。
義母はとてもやさしいひと。
あえて欠点をあげるとすれば、頑固すぎるところでしょうか。
結婚してからの習慣で、月に一度は義母宅でごちそうになります。
しかしその間、ただの一度も、わたしは手伝いをしたことがないのです。
せめて食器を片づけるぐらいは・・と思い、食器を持って立ち上ろうとしても
「ちょきちゃんは座ってて!」
「いやいやお義母さんこそ少しは座ってて!」
美しい譲り合い、ならぬ、汚れた皿の奪い合い。
昔、パート仲間の、わたしの母の年代の人が、嫁のことを愚痴ってました。
「嫁に『座ってて』と言ったら、本当にずっと座ってるのよ!普通だったら遠慮して手伝うわよね!」
そんな風に思われたらどうしよう、初めのころこそそんな不安もあったけど、今ではまったく心配してないです。
上げ膳据え膳、殿様気分。
夫がなにもできない人に育ってしまったのも頷けます。
今は完全別居だからうまくいってて、同居であれば、また違ってくるのかもしれませんが。
でもそれは、実親であっても同じことが言えるんですよね。
現に、わたしが実親とうまく付き合えるようになったのは、実家を出てからの話です。
血のつながりがあっても、うまくいかないことだってあるに、赤の他人となれば、むずかしいのはあたりまえ・・といっても、わたし自身が赤点嫁なのだから、あちらからお断りされる可能性のほうが高いかも。
生まれてはじめての海外旅行は、義母が誘ってくれたツアー旅行でした。
夫抜きでの二人旅。
そのときに、時間にだらしのないわたしと、時間に余裕を持ちたい義母とで、気まずい空気になったことがあります。
絶対に義母は、わたしの行動にイライラしたはず。
今となってはいい思い出です。
できればまた行きたいのに、義母は「もう歳だから・・」と言って、まったく乗り気ではありません。
いい思い出だと思っているのはわたしだけの可能性。
こちらは今年の冬、義母に縫ってもらったワイドパンツとスカートです。
義母は昔、洋裁関係のお仕事をしていたので、なんでも縫えちゃう洋裁のプロ。
どんだけすごい人なの。
このワイドパンツはお出かけ用。
光沢のあるとても美しい上質なウールで仕立ててもらいました。(生地代すら支払っておりませんが・・)
スカートは、綿100%のデニム生地。
無印のセールで買ったお気に入りのベージュのスカートの色違いバージョンです。
アラフィフにはカジュアルすぎるかな?と思ったものの、着てみると落ち着いたラインでひとめぼれです。
セール品だったので、ベージュ以外にサイズがなく、「他の色も欲しかった」という話をしたら、さくっと縫ってくれました。
なんと、今回スカートを購入したのは20年ぶり。
この2色があれば、すべての色のトップスに対応できるのではないかと、もくろんでおります。
もうすぐ母の日ですね。
欲しいものを聞いても「気を使わないで!」と言ってちゃんと教えてくれないので、毎回すごく悩んでしまうんです。
きっとなにをあげても喜んでくれるのはわかっているんだけど、どうせだったらとびきり喜んでほしい。
どうしましょう、なににしましょう。
あー悩む!