全国のエアコンメーカーを敵に回してしまうような、記事タイトルをつけてしまい申し訳ありません。
本当のことなので反省はしてないです。
わが家では、昨年はじめて専門業者に、エアコンのクリーニングを依頼しました。
購入してから5年目となるエアコンです。
そのとき、業者さんからいろんな話を聞けたので、依頼する前に知っておいたほうがいいこと、得になるかもしれないこと、を書いておきますね。
- エアコンのカビ臭はどこからくるの?
- エアコンのお掃除機能は完璧じゃない?
- エアコン洗浄スプレーはカビの増える原因や故障の原因に!
- ファンにはびこったカビを退治するには?
- クリーニング料金の目安
- おすすめ検索サイト
- オプション料金について
- 依頼するタイミングは?
- クリーニングの頻度は?
- クリーニングをしてよかったこと
- おしまいに
エアコンのカビ臭はどこからくるの?
まずはエアコン内部の様子をご覧ください。
エアコンには、フィンの部分とファンの部分が存在しています。
(フィルターは外してあります)
フィルターやフィンについたホコリは、掃除機で簡単に取り除くことができます。
しかしカビが発生するのは、手の届かないファンの部分です。
今はもうすっかり綺麗になりましたが、昨年、このファンの中を懐中電灯で照らしてみると、カビがぎっしりとはびこっておりました。
おそらく、見えない奥のほうなんて、もっとすごいことになってたんでしょうね。
(昨年のクリーニングのおかげで現在もきれいな状態を維持しております)
内部にはびこったカビは、エアコンのスイッチを入れることで、送風に乗って部屋全体にまき散らされます。
カビの胞子はアレルギーを引き起こす原因にも。
免疫力の弱いお年寄りや小さなお子様がおられるご家庭は、特に注意が必要です。
エアコンのお掃除機能は完璧じゃない?
うちのエアコンはお掃除機能が付いているからカビなんて発生しません!
これは大きな勘違いです。
お掃除機能といってもそのほとんどが、フィルターのホコリを落とすだけ。
一部のハイエンドモデルであれば内部洗浄機能も備わっているのですが、それも熱交換器までが限界です。
現状では、ファン内部にはびこったカビまで退治することはできないのです。
また、お掃除機能と乾燥機能はまったく別のものです。
一般的に、乾燥機能といえば、送風運転のことです。
カビの発生を抑えることはできますが、発生したカビを除去することはできません。
エアコン洗浄スプレーはカビの増える原因や故障の原因に!
これまた、全国のエアコン洗浄スプレーメーカーを敵に回してしまうかのような見出しでございますが、本当です。
これで洗浄ができるのも、フィンの部分だけです。
ファンの部分はお掃除できません。
この話を聞く前に、ホームセンターで購入したスプレーを2本ほど使いきりましたが、カビ臭にはまったく効果がありませんでした。
結構高かったのに!
ファンにはびこったカビを退治するには?
お掃除機能もダメ、洗浄スプレーもダメって・・。
じゃあ、どうすればいいの?
分解、洗浄をしてくれるエアコンクリーニング業者に依頼をしましょう。
高圧洗浄機があれば、ご自分でもできますが、あまりにもハードルが高すぎます。
クリーニング料金の目安
当然のことながら、有名どころはお高いです。
宣伝費、広告費がかかっていますし、社員の教育にも相当力を入れているようです。
分解、洗浄の手順は同じですから、料金の差はサービス料金だと思ってください。
お金さえ出せば、お客様は神様です!の精神で対応してくれます。
・個人の業者 5,000円~
・中堅どころ 9,000円~
・大手ハウスクリーニング 12,000円~
わたしは「やることさえちゃんとやってくれたら、あとはそこそこでもいいや」と、考えていたので、個人の業者さんにお願いしました。
おすすめ検索サイト
個人の事業主が多数登録されています。
個人の事業主では不安な方はこちらから。
保障について
個人の事業主では保証面が心配になりますよね。
ご安心ください。
くらしのマーケットに登録して依頼された場合は、最大10万円までの保証サービスが受けられます。
10万円あれば、万が一故障しても普通のエアコンなら購入できますよ。
オプション料金について
お掃除機能付きの場合は避けられませんが、それ以外のオプションはすべて必要ありません。
オプション付けるぐらいだったら、クリーニングの頻度を増やしたほうがよっぽど効果的です。
お掃除機能付きタイプ
4,000円~10,000円 / 台
業者さん曰く、お掃除機能のついた機種だと、電子回路が複雑になっているため、故障がしやすく、取り扱いが厄介とのこと。
洗浄の手順は同じだけど、故障のリスクを考えて、値段設定を高くしているんだそう。
この話を聞いたわたしが「うちのやつ安もんでよかった!アハハ」と笑ったら
「ほんまにそう!エアコンなんて安もんで十分!ハハハ!」と返ってきてきました。
失礼極まりない業者ですね。
室外機洗浄
3,000円~5,000円 / 台
実はこれ、お金を払うのがもったいないぐらい簡単なんです。
やり方は、業者さんが教えてくれました。
室外機のお手入れ方法
- 落ち葉などのゴミを取り除く
- 金属板周辺の汚れを掃除機で吸う
- ホースが詰まってないかの確認
ひとつだけ、注意事項がありました。
雨風には耐えられる仕様になっているけど、中にホースを突っ込んでジャブジャブ洗っちゃダメとのことでした。
基本的にはなにもしないで、ほっといても大丈夫です。
消臭抗菌コート
1,000円~2,000円 / 台
これに関しては失敗しました。
あちらから勧められたわけではなくて、申し込むときにこちらがチェックを入れて申し込んでしまったんです。
ところが、最後に手渡された明細を見ると、オプションなしの料金しか書いてありません。
「あれ?抗菌コートは?」
と、わたしが訊ねると、業者さんは「あ!忘れてました!」といって、あわてて作業袋の中から「抗菌コート」と書かれた陳腐なスプレー缶を取り出したのです。
ホームセンターとかに売ってそうな普通のスプレー缶です。
それをフィンとファンの外側から、プシュープシュー、と数回吹き付けて終わりです。
え?1,000円もするのにたったそれだけ!??
わたしはてっきり、エアコンを分解したときに、コート剤みたいな特殊な薬品をハケで塗ったりするのかと思っていたので、なんだかすごくがっかりです。
あとからネットで調べたところ、抗菌コートでカビや汚れまでは防げないそう。
これはわたし独自の判断となりますが、抗菌コートは必要なし、でいいと思います。
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依頼するタイミングは?
6月~8月は、エアコンクリーニングの繁忙期です。
使い始める前からきれいにしておくのが理想なのに、実際には使いだしてから「あれ?なんか臭い」って気が付くんですよね。
臭いと一瞬でも感じたら、間違いなくそのエアコンはカビに侵されています。
予約を入れるのなら、絶対にエアコンを使わない時期、できれば梅雨入り前の5月~6月の間がおすすめです。(もう過ぎちゃってますが・・)
クリーニングの頻度は?
これも業者さんに直接質問しました。
「毎年必要!」って返ってくるかなと思ったら、意外や意外「環境にもよるけど2年に1回もすれば十分」とのことです。
冷房しか使わないエアコンであれば3年に1回でもいいそうです。
安い業者に依頼をすれば、年間のコストはたったの2,000円~3,000円です。
クリーニングをしてよかったこと
カビ臭がなくなったのは言うまでもありませんが、思いのほか冷却効果がアップしました。
29度のエコ運転でも冷え冷えです。
部屋にひとりだと寒いぐらいです。
昨年クリーニングをしたのが7月28日なので、8月と9月分の電気代を比較してみました。
誤差の範囲かもしれませんが、微妙にお安くなりました。
電気代の比較
2016年 | 2017年 | 差額 | |
8月 | 6,084円 | 5,865円 | -219円 |
9月 | 7,168円 | 6,789円 | -379円 |
エアコンはほぼフル稼働させておりますが、家が小さいので電気代は安いほうです。
このあとで、LED電球を交換した時期とかぶっていることに気が付きました。
電気代の減少は、設定温度変えたせいだけではないかもしれません。
おしまいに
ここまで書いておいてなんですが、実はわたし、特定の匂いにとても鈍感らしくて、なぜだかカビ臭というのがわかりません。
もしかしたらですが、幼少時代、日当たりの悪いジメジメとした薄暗い文化住宅(しかも汚部屋)で過ごしていたため、カビに耐性ができているのかも。
クリーニングのきっかけは、夫があまりにも「エアコンがくさい」「目がかゆい」「喉が痛い」と、うるさかったからです。
わたしはなんともないのに。
きっと夫はクリーンな環境で育ったのでしょうね。
そんなわたしも、墨汁のように真っ黒な水がエアコンから出てきたときは、ギョッとしました。
こんなやつです。
(おそうじ本舗さんのホームページより拝借)
これ、カビの色ですからね。
このカビに汚染された空気を今まで吸い込んでいたのかと思ったらゾッとします。
きっと、体の異常を訴えていた夫のほうが正常なんでしょう。
たった数千円で、エアコンの調子がよくなって、空気まできれいになるのならお安いものですね。
今後も、定期的なお手入れはかかさないようにしたいと思います。